あなたの人生を誰かに渡してはいけないー毒親 過干渉は相手を苦しめる
これはちょっとうまく書けないかもしれないけど、結論を先に書けば『あなたの人生を誰かに渡してはいけない』ということ。
いくつかの側面のあるテーマだし、そして多くのご相談を頂くことの根源でもあるので1つずつ取り組んで書いていきたいなと思っています。
相手の期待に応えなくていいよ
鑑定に来られたMさん。お母さんとの仲がうまくいかないとのこと。小さい時から何かにつけて『あなたは気が利かない』『思いやりにかける』『周りのことをちっとも考えない』と言っては批難されるので、大きくなるにつれて距離を置くようになり・・・。そうなるとたまにどうしても話がある時は一層ひどく批難してくると。
そう仰るMさん。気が利かない、周りのことを考えないとか言われるような不躾な方かというととんでもない。控えめに言っても非常に礼儀正しく物静かな人当たりの優しい方です。
お話を聞いているうちにいろいろと思い出されたのか涙ぐまれてます。
居るんです。人の行動に対して、過剰というか不当というか・・・妙な期待を勝手に抱いては相手がその通りに行動しなかったらわざわざその不満をぶちまけてくる人が。
ようは勝手に期待して勝手に期待を裏切られ勝手に傷つき、『あなたは思いやりがない』とか『周りのこと(=特に私のこと)をちっとも考えない』と言葉に出して言うことで精神的なマウントを取れることを知ってるし、そして自分を傷付けた(と本人は思ってる)罰を与えてくるんです。
『あなたは思いやりがない』とか言われた方が傷つきますよね。
そこで強く『は(怒)?』とピシャリと抑えられるならいいんですが、立場が子どもであったり部下であったりとした場合はほぼほぼそうはいきません。
言われたショックでつい相手にとっての正解的行動をさぐり、相手の正解に沿うように行動してしまいかねません。
そしてこれこそが、相手の思うツボだったりします。(Mさんの場合であればお母さんの思うツボです)
「先生、母の言うことを聞いていたら丸く納まるんでしょうか?」
また、何か思い出されたのか、涙がこぼれ続ける。
最初に被害者ぶって傷付けられたと訴え、相手が不安感から言いなりになるというところまで織り込み済なんですね。私はこういう人のことを『被害者のプロ』と呼んでいますが・・・。
自分の立場をうまく利用しては被害者ぶって相手を自分の言いなりさせるんです、されたほうはたまったものじゃないです。
「Mさん、思いやりがないのはお母さんのほうですよ。親の立場を利用して『思いやりがない』なんて言葉の刃物でMさんの心を深く深く傷つけておられるんだから。そしてね、Mさん。Mさんの人生はMさんが生きるしかないんです。お母さんが代わりに生きてくれて責任とってくれるわけじゃないでしょ?全部ね、自分自身にかえってくるんだから、自分を蔑ろにして相手の期待に応えなくていいんですよ。
そしてね、自分もまた、相手や他人に期待しないことです。お母さんが変わってほしいとか(笑)
誰もね、自分以外の人の人生を生きれないし、責任もとれないんです。Mさんの人生をお母さんの期待に応えるだけのものにしてもうまくいかないですよ。
『自分はもっと幸せになりたい。だからね、こうするの。お母さんが心配であれこれ言ってくれるのは有難いけど。』
それぐらいは言っていいかもです(笑)
MさんはMさん自身がしたいことをするためにこの世界に来ているわけですから、自分を生きるという軌道を外れてしまうと、うまくいくことってないですよ。Mさん自身幸せであること、そこを目指すことこそが神様との生まれる前の約束なのですから。
Mさんが幸せに感じる日々を送れると本当の意味でお母さんは救われるでしょうし、逆にお母さんの言いなりに自分を殺してしまうと、Mさんもお母さんも深く深く苦しめ合うことになってしまいますよ」
自分を生きることって本当に大切だし、自分にはその価値があるのだってことを忘れないで。そしてそれは相手も一緒だってことも。
記事)小鳥遊-たかなし-