【心が整う運のお話｜Vol.4】パワースポットは、心が覚えている
心が知っている、運の通り道
「あの場所に行くと、なぜか元気になる」
そんな不思議な場所が、誰にでも一つや二つはあるものです。
観光名所でも、有名な神社でもありません。
たとえば、小さな喫茶店の角の席。
たとえば、よく晴れた日の川沿いのベンチ。
あるいは、ヌコ神が日向ぼっこしている、わが家のリビングのすみっこ。
「ここにいると、なんとなく落ち着く」
その感覚こそが、あなた自身が心のセンサーで見つけたパワースポットです。
運は、そういう心がほっとする場所に、そっと集まってきます。
目に見えるパワースポットよりも、自分の内側が反応する場所を、大切にしてみてください。
それは「地図ではなく、心が知っている場所」。
その場所に立つと、呼吸が深くなったり、笑顔が自然にこぼれたり、知らず知らずのうちに、心の鎧がやわらかくほどけていく。
運はそういうやわらぎを好みます。
肩の力を抜いたあなたに、ちゃんと寄ってくるようにできているのです。
実は、運の通り道は「気合」ではなく「安心感」。
「ここにいていいんだ」と思える場所にいるとき、人は自然と運と波長が合っていきます。
誰にも見せない弱さをそっと隠して、ただ静かに過ごす時間。
そこにヌコ神兄弟が寄り添ってくれたら、もうそれだけで立派なスピリチュアルな儀式です（笑）。
ぬくもり、ゴロゴロ音、やわらかい毛並み。
あれはもう、神様の使いを通り越して、神そのものです。
私にとってのパワースポットは──きっと、ヌコ神がいる場所。
あのまなざしに見つめられると、不思議と「だいじょうぶ」と思えてくるのです。
そんな自分だけの場をもっている人は、強い。
元気じゃないときほど、戻れる場所があるというのは、
人生のなかで何よりの財産かもしれません。
どこにでも行ける時代だからこそ、「帰る場所」の価値は、ますます大きくなっている気がします。
心が疲れたときは、自分の運が集まる場所に、そっと帰ってみてください。
そこには、静かにあなたを待っているエネルギーがあります。
そしてその傍らで、あなたのヌコ神兄弟が「ふにゃ」と一声、小さな祝福をくれるかもしれませんよ。
そうはいっても、「私にはそんな場所が思いつかない」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫。
無理に見つけようとしなくても、心がほんとうに求めている場所は、ある日ふと見つかるものです。
ちょっと落ち込んだときに、自然と足が向く場所。
気持ちを立て直したいときに、思い出す風景や香り。
そんななんとなくを大切にしてみてください。
きっとそれが、あなたの運をやさしく整えてくれる場所なのです。
記事）小鳥遊
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