願いは、運の始まり

「こうなりたい」
「叶えたい」
「できるなら、手にしたい」

そんなふうに、何かを願うことがあるとき――
それはもう、あなたが前を向いている証です。

まだ結果は見えないかもしれない。
届くかどうか、まったくわからない。
でも、「願っている」自分がいるということは、
すでに心の中では、未来への歩みが始まっているのです。

多くの人は、「叶ったかどうか」で物事を判断します。
願いが現実になれば成功、ならなければ失敗。
そう思ってしまうのも、無理はありません。

けれど、運というのは、
「願いの結果」だけではなく「願うという行為」そのものにも反応するのです。

願うことは、意志の発露です。
そして意志には、運を動かす力があります。

自分が心の中で描いた未来。
そのイメージに触れるたびに、
人は少しずつ、無意識のうちにそれにふさわしい行動をとるようになります。

たとえば、
「もっと人とつながりたい」と願ったとき。
誰かの言葉に今まで以上に敏感になったり、
勇気を出して一言、話しかけてみたり。
小さな行動の変化が、あなたの運の流れを静かに変えていきます。

だからこそ――
まだ何も始まっていないように見えても、
「願える自分がいる」ことを、まずは誇ってください。

それは、何もない場所から光を探そうとする、
とても前向きな心の証です。

そして願いには、大きいも小さいもありません。
「誰にも言えないけれど、こんなふうになれたら」という、
静かな想いであっても、
それは確かにあなたの運を揺らし、導いていく力になります。

願いがある限り、道は閉ざされていません。
たとえ今がどんな状況でも、
「こうなれたら」と思える自分がいるなら、
その未来は、すでに一歩こちらに向かって動きはじめているのです。

記事）小鳥遊

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