【心が整う運のお話|Vol.1】神様が息をひそめる場所

見えないものとつながる力

見えないものとつながっている感覚があると、心は少しだけ強くなります。
毎日の中に神様はそっと息をひそめているのかもしれません。

これは、ある雨の日の朝にふと思ったことです。

玄関を出てすぐ、傘に落ちる雨の音がふいにやさしく聞こえてきて、「ああ、今日も生かされているんだな」と、少しだけ心がほどけたのです。
ふとした拍子に、自分だけではないものの気配を感じることって、ありませんか?

神様とまでいかなくても、ご先祖さまかもしれないし、見守ってくれている誰かかもしれません。
あるいはもっと自然な何か──風の音、鳥の声、道ばたの草花。そういう小さな存在たちが、日々の生活のなかに「目に見えない応援」を送ってくれている気がするのです。

「運がいい」とか「ツイてる」という言葉は、ただ偶然が味方しているというよりも、こうした目に見えない世界との“つながり”を、私たちが無意識に感じ取っているサインなのかもしれません。

たとえば、タイミングよく道が開けたり、必要な言葉が誰かの口からこぼれたり。
そういう“偶然”の中に、「見えないものと自分とのあいだに、細くやさしい糸がある」と信じることで、ほんの少しだけ心は軽く、強くなれます。

大事なのは、その“感覚”を否定しないこと。
理屈では説明できなくても、「いる」と感じたなら、そこに“いる”のです。

毎日の生活のなかで、もし不意に「誰かに見守られている」ような気がしたら、それはきっと、あなたがちゃんとその“糸”を受け取っている証拠です。

雨の日に傘をさすように、心にもそっと傘を差し出してくれるような、そんな存在がある。
そう思えるだけで、私たちは今日という日を、少しだけやさしく歩けるのだと思います。

たとえば、朝の光をただ眺める時間を少しだけ持つこと。
お気に入りのお茶をゆっくり淹れて、湯気の立ちのぼりに目を向けること。
そんなささやかな時間が、「見えないものとつながる回路」を少しずつ広げてくれます。

何かを“信じる”というのは、むずかしいことではありません。
「今日も悪くなかったな」「ありがとうが言えてよかったな」
そんな小さな満足や、静かな感謝の積み重ねが、心の中にやわらかな信仰を育ててくれるのだと思います。

見えないものとつながっているという感覚は、何かに頼りきることでも、すがることでもありません。
ただ、「独りじゃない」と感じられること。
そして、「今日という日も、悪くなかった」と、そっと胸の奥で思えること。

心の奥にある静けさに、耳を澄ませてみてください。
そこにはきっと、目には見えないけれど、大切なものが宿っています。

記事)小鳥遊

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