感情は自分で選べる|心の主導権を取り戻す思考法

心の主導権を取り戻すための思考の整え方

私たちはよく、「あの人に嫌なことを言われたから腹が立った」「失敗したから落ち込んだ」など、出来事に対して感情が自動的に湧き上がるものだと思っている。

だが実際には、同じ出来事が起きても、それに対する感情の反応は人それぞれだ。
ある人は笑い飛ばし、ある人は深く傷つき、ある人は無関心でいられる。
つまり、感情とは出来事そのものが生み出しているのではなく、内面の受け止め方によって生まれているということだ。

感情は「選択」されている──無意識のうちに

多くの人は、感情とはコントロール不可能なものであり、自然発生的なものだと考えている。
だが、実際には感情の多くは、「どう捉えるか」「どう意味づけするか」によって生まれている。

例えば、雨が降った日に「最悪だ」と感じる人もいれば、「静かで落ち着く」と感じる人もいる。
この違いを生み出しているのは、出来事そのものではなく、それに対する内面的な反応=思考パターンである。

つまり、感情は「選択されている」のであり、私たちにはその選択肢を変える力がある。

ネガティブな感情で自分を苦しめているのは、他人ではない

悲しみ、怒り、不安、劣等感──
こうした感情は、しばしば「誰かのせい」「何かのせい」で湧き上がったように見える。
しかしその裏には、「自分の期待通りにならなかった」「こうあるべきだと思っていた」という、自分の内側にある思い込みやルールが隠れていることが多い。

そしてその感情に振り回され、心が疲弊することで、私たちは自分の人生の主導権を外側に渡してしまう。

自分の感情に責任を持つということ

ここで言う「責任」とは、自分を責めることではない。
「自分の感情は自分が作り出しているのだ」と気づくことは、逆に大きな自由と力を取り戻す行為である。

なぜなら、感情が他人のせいなら、自分はただの犠牲者でしかない。
だが、感情が「自分の内側から生まれている」と理解できれば、そこには変化させる余地と主導権が存在する。

「選べる」とわかれば、反応は変えられる

誰かに嫌なことを言われたとき、
・「腹を立てる」という反応も選べるし、
・「この人は未熟なんだな」と流すことも選べる。

失敗したとき、
・「自分には才能がない」と落ち込むこともできるし、
・「これで一歩進んだ」と前向きに捉えることもできる。

このように、一つの出来事に対して、どの感情を「選ぶか」は本来自由なのだ。

「反応する時間」は人生そのもの

感情の爆発に支配されている時間は、思考も行動も制限されてしまう
だが、感情が湧き上がったその瞬間に、「この反応は選び直せる」と意識できたとき、人生の時間を取り戻すことができる。

無意味に怒る時間、嘆く時間、後悔する時間を減らせれば、
その分だけ、自分を喜ばせる時間、自分の夢に向かう時間が増えていく。

実践のヒント:感情を選び直すための思考習慣

1. 「今の感情は、どこから来ているか?」と問いかける

→ 事実ではなく、自分の思い込みや期待が原因ではないかを見つめる

2. 「別の受け取り方はないか?」と想像する

→ 自分以外の視点や、時間が経ってからの見方を想像してみる

3. 「本当はどう感じたいのか?」を自分に問う

→ その場で選び直せなくても、自分の望む感情に気づくだけでも変化が始まる

結論:感情に振り回される人生から、選び取る人生へ

人は、自分の気持ちをコントロールできないと思い込みがちだ。
だが実際には、感情は選べる。
そして、その選択の自由に気づいたとき、人は本当の意味で人生の舵を握り直すことができる。

もう、外的要因に気分を左右され続ける必要はない。
ネガティブな反応に時間を奪われることなく、自らの喜びのためにエネルギーを注いでいける

それが、「感情の選択」という力である。

🔹この思考法をまとめるキーワード

  • 感情は選べる
  • 心の主導権を取り戻す
  • ネガティブ感情からの脱却
  • 思い込みの書き換え
  • 自己責任と自由
  • 感情を整える習慣

記事)小鳥遊

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